この記事は各国の金利差があるとFXではどんなことが起きるのかを実体験を含めて記述しています。
1年間の運用結果です。
この記事でわかること
- FXのスワップポイントについて
- FXはレバレッジをかけないことで長期運用でき、通貨によって金利差分で毎日利益が生まれること
はじめに
配当金以外にもFXで不労所得は得ることができます。
NISAなどの国策で株式に多く注目が集まっていますが、FXをしている人はまだまだ少数派です。
どうしてもFXはレバレッジをかけて一攫千金を狙うイメージですが、実際に長期運用として購入することで得たスワップポイント(1ポイント=1円)を紹介し、1年間運用してきた結果と投資した理由を解説します。
実際に購入した通貨は
ハンガリーフォリント/円で資金40万入金して運用しました。(2024/05/06現在も保有継続中)
ハンガリーについて
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ハンガリーは、中央ヨーロッパに位置する国で、首都はブダペストです。ハンガリーの人口は約1000万人でEU(欧州連合)の一員であり、加盟国の中でも最も東側に位置する国の一つです。
歴史は非常に長く、ローマ帝国時代から存在しており、観光地としても人気があり世界遺産に登録されたブダペストの旧市街や、バラトン湖などが有名です。
少子化対策に関する年間予算はGDPの4.7%という巨費を投じています。この数字は、OECD(経済協力開発機構)加盟37カ国平均の2.55%や日本の0.8%と比較しても、本気度の高さが伺えます。結婚奨励金や体外受精費用の無料化、4人目の子供出産で定年まで所得税(15%)がゼロになるなどの思い切った施策の結果、1980年から続く人口減少に歯止めの兆しが見られ、合計特殊出生率も2011年は1.23でしたが、2020年には1.56と徐々にではありますが改善傾向にあります。
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経済成長率(実質GDP成長率)はEU全体の成長率を上回る水準で推移しており、コロナショックの影響を除けば2013年以降に至っては概ね3〜5%のプラス成長を実現しています。
スワップポイントってなに?
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FX取引におけるスワップポイントは、通貨ペアを保有したまま次の営業日に持ち越す際に発生する金利の差額を指します。通常、スワップポイントは取引される通貨ペアのそれぞれの通貨に対して発生し、取引の方向(買い持ちか売り持ちか)によって金利が加算または減算されます。
買い持ちの場合、高金利通貨(金利の高い通貨)を持っていると、金利が加算され、低金利通貨(金利の低い通貨)を持っていると金利が減算されます。(今回のハンガリーフォリントは高金利通貨です)逆に、売り持ちの場合、この関係は逆転します。
つまり通常の値幅をとるだけではなく、スワップポイントにより高金利通貨を保有することで金利差を利益に変えることができます。
エントリーについて
2023/05/04に購入、ロスカットラインはレンジ下限よりも下になるようにレバレッジを4倍にして購入しました。(上限レバレッジは国内会社なので25倍です)
ロスカットレートは0.313です。
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長期運用でのスワップポイントをメインとしたエントリーなので、ロスカット位置は地政学リスク以外ではロスカットしないくらいの低レバレッジを設定しました。
また、時間経過とともに含み益が増加=証拠金が増加するため、強制ロスカットラインは下がっていきます。
なのでロスカットリスクが下がった&押し目と判断して昨年末に10ロット追加購入し、計50ロットとしました。
1年間保有の結果
結果は以下の通りです。
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約2万ほど他のトレードで証拠金が減ってますが、元手40万の投資額が1年間保有で評価損益+80%となりました。
値幅での含み益が25%ほど、保有するだけでほぼ毎日入ってくるスワップポイントで+55%ほどになりました。
スワップポイント目的に長期運用はありorなし
結論から言うと個人的には非常に良かったと思ってます。
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長期的な運用をすることで、スワップポイントによりどんどんロスカットラインは低くなってきます。1年保有したことで結果的に過去20年の最安値よりも低いところにロスカット位置がくるようになりました。
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建玉損益を除いた純資産で見てもロスカットラインは0.304なので、過去最安値付近です。
ここまで来れば今のポジションはハンガリーと日本に金利差がなくなるまではいわゆるマネーマシンと化します。
ざっくりとした計算ですが【1年間のスワップ累計ポイント219290】➗365日=600円が毎日自動で入ってきた計算になります。
あとキャピタルゲインも…
資産運用のポートフォリオの一つとして高金利通貨を長期運用する実例を示しました。
ぜひ参考にしてください。